5年の総括 ー算数

前回に続き、個別科目編の算数です。

1. 授業との関係
 - 前半の速さ、比、割合は何の問題もなく通過。夏の講習についても引っかかる事もなく通過。特殊算についても、平面図形についても根本的な問題がある訳ではなく理解については十分だったと思います。
 
 - 他方、解き方、習熟度については特に解き方が決まっている特殊算についてはトレーニングの量の差がでて簡単な問題で失点をして偏差値が大きく下がりました。得点を大きく下げた訳ではないので、これは相対的に基本問題でのミスの多寡という問題だと思っています。

 - このため、秋以降型にはまった毎回の授業の問題パターンをトレーニングで習熟する事に毎日1時間程度書ける事としました。具体的にはデイリーサピックスとデイリーチェックに絞って、4日間デイリーサピックス、デイリーチェック2回分を毎日授業のないときに書き方も気をつけつつ継続する事にしました。子供的には解法を覚えてしまい飽きるとの事でしたが、こうして反復継続する事で処理速度とミスが減り、相対的に算数の成績が安定してきました。

2. その他の勉強

  • 夏までは先取りという事で、授業以外にいろいろとやっていました。ステップアップ演習、単問チェック、プラスワンと算数については一通りの解法パターンのマスターを目指してやりました。また、夏休みには城北、芝などの算数の過去問を問題演習の一環として解ける問題についてやってみるという事でやりました。

  • 後は、中学への算数をコンスタントに授業のない日に一問ずつやるということで難問や思考力系の問題に慣れるという事を念頭にやりました。

  • 一回で完璧にできるようになる事は無理だろうと思っており、中学受験の中堅校のレベルの問題を見慣れる事とそれを何回か違う問題集でやることで6年時にサピで本格的な演習をする際の地ならしになるということを目的としていました。

  • 結果としては、サピックスオープンのB問題などでそこそこ点数がとれるのですが、逆にマンスリーの基本問題や授業でやった典型問題の取りこぼしが多かったため、後段ではウエイトを基本問題の習熟に切り替え、応用の頻度を落としました。

3. 評価と6年時の方向性

  • サピの先生も算数の勉強時間が他の教科の勉強時間を下回る事のないようにとのことでしたが、確かに問題が解けれるだけでは駄目で、早く正確に解けるようになるまで習熟する一定の量が必要となります。4年時までは、B問題解き直し、A問題テキスト、デイリーサピックスという感じで1週間回していましたが、5年時の場合はいろいろな事をやるので1週間の中でテキストの内容を定着させるための反復練習の量を増やす必要があります。
  • 我が子の場合は、字や式が汚いという致命的な問題があるので秋の特殊算の時には立式、数字の書き方も含めて丁寧にやるようにとの指導をしました。すぐ元の木阿弥となりますが、このトレーニングの結果、前よりは簡単な問題での失点が減りました。基本的な問題(星2つ位)までを繰り返しやって完全に定着して素早く解ける用になる事が大切ないようです。我が家では、デイリーチェックの問題をコピーしてマンスリー前には一日3回分くらいやって馴染ませましたが、これはそれなりに効果があったようです。

    - 先取りの勉強はやらせすぎた感があり、全体のバランスで言えば基本問題の取りこぼしのないように毎回のデイリーチェックで満点を取れるように日々の勉強の完成度を求めた方が良かったようにも思います。他方、図形や量的変化を伴う問題、思考系の問題についてはそうした問題の典型問題を解いて見慣れている事もあり、初見ではできないものも難度か解いているうちに自然にできるようになるという事でやや難問に対する抵抗感は減ったと思います。また、入試過去問も全部ではないですが、中堅校の過去問を通しで時間制限なしでやることを夏休みにしましたが、それによって実際の入試問題のレベル感、問題セット、時間感覚が分かったのではないかと思います。ある意味算数は、中堅レベルだと授業のレベルとの乖離は激しい訳ではなく、後はひたすら制限時間内にやりきる処理能力と正確さのトレーニングだと思います。ただ、御三家対応となると、もう2段階位レベルをあげる必要がありそうで、基本問題をいくらやってもこうした発想が出来るのだろうかと思うところもあり、中学への算数もやらせて慣れるようにしています。この辺りはバランスではないかと思います。バランスについては確かな基礎がないうちに入試問題のはやり過ぎだったかもしれません。

  • 6年時はとにかく夏までは基礎固めとのことなので、マンスリーでいえば4番までの失点を0に出来るように、テキストで言う星2つまでの問題をいつでも完璧に取れるような完成度をあげていく事を目指したいと思います。入試問題については、土特で研鑽を積む事になるかと思いますが、解き方のストックと、処理能力のコンビネーションなので、解き方のバラエティを押さえていくためには引き続き自宅での中学への算数は続けていきます。ただ、基本はサピの復習、定着で完成度を高めていくという方向に軸足を置いていきたいと考えています。

 - 夏以降は、本格的な過去問、志望校別演習となりますがそのときまでに全分野での基礎固めと典型問題についてはできるようにして、後は個別の発想、特殊な考え方、時間内の処理等を含めてトレーニングを積むのかと思います。半年でそこまで伸びるのだろうかという不安もありますが、子供の成長曲線とサピの過去の実績からしての秋以降ということなので、その点はそれを信じてしっかりと質の高い問題演習を夏まではこなし抜け漏れのないようにしたいと思います。