前回の組み分けが、理科社会については4年時のテスト比較して出来が悪かったです。
範囲が広いから仕方ないという見方も出来ますが、試験内容が相対的に簡単だった事を鑑みるとどうも原因が別のところにありそうだと思い、5年になってからの小テストの結果を整理してみました。
4年時の勉強の仕方としてデイリーチェックの結果が悪くてもマンスリーの前に4回分の内容をさらって復習するということをしており、それで定期テストではそれなりに良い結果が出ていました。
5年生になってから4年時と比べると1回あたりの授業時間が増えたこと、5年ということもあり毎回の単元で理解して覚えるべき事も増えてきたと思います。演習問題についても難易度はそれほどではないですが量が増えています。
子供のノートを見るとちゃんと問題は解いて丸付けをしているので、さぼってはいないようですが小テストの結果が悪かったので、いろいろ対話してみると以下の事が分かりました。
1)理科の小テストは、復習用の問題(特に1−8)から出ており、解いているがその範囲から出ているという認識が弱く、金曜日にその問題範囲の復習をしておらず、「自然体」で受けていた。
2)問題を解いて正解しているところを見ると理解はしているようだが、1週間経たないうちに問題を解いた事すら忘却するという素晴らしい揮発性の記憶装置をお持ちのようで、直前の記憶のリフレッシュが必要。
3)木曜日にちゃんと復習するようにと指示していたのですが、親としては「復習する」=「出題範囲が分かっているのだから、その問題の解き方解答を含めて暗記」というところ、単に眺めていただけ、というのが判明しました。
また、社会については、問題から出る事もありますが、テキスト部分の3頁にある図表の地名やグラフの主要なところを暗記して自分で書けるようになるところまでやっておく必要あるのですが、これも、理科同様眺めて理解しているだけというのが判明しました。
現時点での理科社会に対するウエイトをどこまで書けるべきかの是非はありますが、少なくとも
1)テストがあるのが分かっている
2)テストの範囲が分かっている
3)該当部分を理解して覚えたら点数が取れるのが分かっている
状況で、その労を惜しんでいるのは、単にさぼっているとしかいえません。
このため、週末に前回分と今回分のどこまで覚えるべきなのかと暗記できているかの確認の口頭試問をしました。
たいした分量がある訳ではないのでやったら覚える事が出来る訳ですが、冬期講習の工業に入ったあたりから記憶することをさぼっていたようです。
以上を踏まえ、子供の状況からの教訓は
1)5年生となり、算数/国語の比重があがり、週3日になることもあり、理科/社会は手薄になりがちだった。
2)一方で、学習時間と5年生ということもあり4年時と比べると知識の量が増大し、毎回単元でマスターすべき事が増えた。
3)小テストで毎回90点近く取るという目標をもってちゃんと前回の復習を暗記するところまで含めて遣り切らないと、知識の定着が不十分なままその単元を終える事になり、後々苦労する。
ということになります。
暗記の是非についてはまた改めたいと思いますが、少なくとも大人の私が常識として知っている事が大半であり中学受験用の細かな知識もありますが、一旦は完全に暗記する事が必要だと思います。どうせ忘れますが一回覚える覚え直すのは楽なので、とにかく始めに覚えるのがハードルが高いため早く覚えた方がいいと思います。
理科については、整理して覚える事が必要で、特に植物、人体の分野については、中学、高校理科と比べても相対的にその比重が大きく、細かいと思いますが、本格的な化学物理の問題が作成できない以上仕方がありません。
地理については、必要な知識セットがはっきりしているため、それを覚えたらおしまいです。一部思考や資料を読んで考える問題もありますが、それとて必要とされる知識セットを前提にして作られるために、要はそれを如何に完璧に仕上げるかだと思います。
気をつけなければならないのが、授業を聞いて何となく理解できた、復習して何となく覚えているといううろ覚えの状態です。社会や理科の知識については間違って覚えてしまうと後から修正するのが大変ですので、知識体系を身につけるために広くざっくりと勉強(4年時の勉強がこれに相当)とそれを各単元毎に細かく仕上げていく(5年時の勉強、知識を単元毎に整理してがっちりと覚えていく)ことをちゃんと分けて意識する必要があると思います。
暗記は暗記しようと思って暗記のためにエネルギーを使わないと読んでいるだけではなかなか覚えられません。暗記のための時間を取る事が必要です。その点、5年生からはモードを変えてやらないといけない事に気づきました。
ある意味算数ですらそうした要素がありますが、頭の中に整理した体系が出来て、そこにちゃんと細かな知識を貼付ける事ができれば勉強はおしまいで、中学受験なら中学受験の体系下で、高校受験ならその体系下、大学受験ではその体系下と決まった範疇の中での体系理解の確認が試験問題ですので、「終わり」があります。
ただ、漫然と授業を聴いていて問題を解いても埋まっていかないのでこれからは各単元毎にきっちりと仕上げていく事が大切だと思います。
その意味で、前回のテストは痛かったですが、理科社会に対する今後の進め方を見極める指針となったので、この失敗を糧に頑張ってもらいたいところです。
コメント
いつも大変参考にさせて頂いてます。
「テキストを眺めて終わり。わかったつもりになっている」のは、気をつけないといけないな~と
わが娘を見て感じてます。
一問一答では答えられても、書けないこともしばしばあり(琵琶湖が書けませんでした・・・)、
きちんと書いて覚えていかなければなりませんよね。
問題量をこなすよりも、きちんと理解させ、腑に落ちる状況にしないと!と反省してます。
5年になって、「理科の基礎トレ」、助かってます。間違えたところを確認せねば・・・。
子供の「大丈夫」は信頼ならないのでちゃんとチェックする事が大切なのですが、早く本人に「どこまで勉強すればOK」なのかをつかんでほしいと思っています。テストはさぼったところをあぶり出してくれるので現時点では良いかと思いますが、はやくこうした間違えをしないですむようになってほしいものです。