新5年に向けて

今週の復習テストを最後に、2月から新5年生になります。
来週は、中学入試本番とも言える御三家と国立の入試がありますが、今年のSapixはどんな結果になるのか楽しみです。

自分の子供も残すところ後730日あまり、一日平均4時間勉強しても3000時間程しかないということですので、いかにモチベーションを高くもって集中して勉強していけるかというのが課題になります。

まだまだ、周りも本気モードではないのでしょうが、5年後半から中学受験勉強も本格化するので振り落とされないように着実に中学入試に必要な学力を技術面のみならず精神面も合わせて習得していってもらいたいものです。

特に我が子の場合、メンタルで落ち着きのなさ、慎重に欠けるので実戦を積んで経験値をあげる事と、目先の点数だけではない確かな学力を積み上げていってもらいたいと思っています。

さて、各科目の今年の課題と抱負です。

1)算数
 ・5年生で受験に必要なことを一通り学習する事になりますが、個別単元を一通りなぞるのが5年時に終わるので、本格的な入試問題をこなすのは6年時になります。
 ・とはいえ、これまでのサピのテキストやテスト問題を見ていると、中堅校の基本的な問題をアレンジしたものは結構出ているようなので、ちゃんと授業を理解して復習テスト、組み分けテストで7割程度できていれば、基本という意味では大丈夫でちゃんと6年生の入試演習モードについていけるのではないかと思っています。
 ・割合、比、速さ、図形の単元が特にこけやすくて重要だとのことですが、逆に言えばこの部分をクリアできれば基礎は盤石となるという事です。
 ・割合、比、速さどれも抽象的な量の扱いに習熟するということですが、大人目線でいえば、何かUnitを定めて計算すればいいだけなのではと思うのですが、小学生には難しいようですね。ここはこけないように注視したいと思います。
 ・図形もひらめきが必要とよくいわれますが、大学入試と異なりあの試験時間でゼロから発想して解くのは無理だと思うので、良問で解答の基本メソッドを習得していくことが大事です。それを労せずして出来るのを「センスがいい」というのでしょうが、センスなくてもトレーニングで習得できると思います。
 ・これからは問題設定から直ちに答えを導く事ができなくて、何段階かのロジックを経ないと答えが出ないので、ちゃんと思考過程や式を立てる、問題の題意や条件を図や式に落とすトレーニングが大切だと考えています。
 ・題意に基づいて式を立てる事ができれば、後は計算の問題です。まだどうしても計算ミスや処理のまずさに注目してしまいますが、この思考過程と計算を分離して、「考えるプロセス」を理解し、それを操れるようになる事が一番大切だと思っています。
 ・このためには基本概念を習ってやや複雑な問題にあてはめができるのか、が大切になると思います。

2)国語
 ・漢字、語彙、文法は引き続きコツコツと続けて蓄積していくしかないと思います。
 ・文章の抽象度が上がり、物語文では身近でない設定の心情分析を、説明文では抽象概念がテーマになるので、こうした文章を読み慣れる事と、どのような文章でも正しい手順で読む事の出来る方法論を確立する事が大切だと考えています。
 ・日本語文法については、一度通してやったので後は精読について主に客観問題を通じたトレーニングにより精度をあげていく事が大切だと考えています。
 ・ある意味、問題の出題パターンは決まっているので「どう正しく読むか」を抽象度の高い文章でもできるかが課題です。
 ・記述については、6年時で完成を目指すとして、現時点では要素項目の取りこぼしがない事と、論理的な構成が出来れば良いとして、表現力については語彙と抽象度の高い文章の読み込みによる蓄積を待つ事にします。

3)理科
 ・生物、地学の分類学系主体から、化学、物理の思考重視の問題、計算が入ってくるようです。また問題も単に知識を知っていれば答えが出るのではなく、仮説、実験、検証と思考力や応用力を問うようになるようです。
 ・小学校の理科の場合は、動物、植物、地学系についてはかなり細かな暗記と知識が必要なようで、これは一回りしたら一旦、体系化して整理する必要があるのではないかと思っています。授業を通してこの辺りどう扱われるかが楽しみです。
 ・化学、物理は、個人的には小学生で現象理解はできるし、計算も出来るとは思いますが、ちゃんとこの辺りを理解にするには、化学なら化学式、物理なら文字式扱えないとどうなのよ?と思うのですが、仕方ありません。ただ、概念理解がちゃんと入れば、後はそれに基づいてどのように法則を適用するかというところになりますが、物理、化学は覚える事は多くないので概念理解とその適用が重要かと。
 ・入試問題を眺めてみても目先はかなり違いますが、聞いている事はどのように概念をあてはめるかになっており、算数のように5年時のレベルと6年時の入試のレベルが極端に違うということでもないようなので、授業を基本的に踏襲していき、しっかりと基礎概念をマスターする事と、暗記すべき事を暗記していく事が大切で、後はそれを頭の引き出しの中にどう体系化して位置づけいていくか、だと思います。
 ・特に今年の4年生の進度は速かったようでかなりwell trainされていると思います。既に範囲としては7割方終わっていると思っています。

4)社会
 ・地理は夏までに完成します。もう工業が終わりかけですので、後は落ち穂拾いをした後で、地域と産業の縦横の関係で知識や概念を引き出せるように訓練するという事だと思います。
 ・歴史が秋から始まりますが、歴史は直線的で、事象と人物、年代を正確に覚える必要があります。膨大な情報量を半年間で流し込む事になり、特に漢字が難しいと思うので、年表に事象と人名をうまく貼付けられるか、がポイントになるかと思います。
 ・とはいえ、歴史そのものはお話としても面白いのでそれを興味を持って学習できればいいのではないかと思います。

5)全体のバランス
 ・算数の学習時間を半分程度割くようにとの事でした。特に抽象度が上がったときにちゃんと理解できるかどうかが重要です。国語は、良質な文章と設問で精読を深めることと語彙を増やす事、理科、社会は基本サピの授業についていければ大丈夫ではないかと考えています。
 ・他方、授業日数が週3日に増えるので、自宅学習のバランスでどの程度やればいいのかを確立させるのが春までの課題ではないでしょうか。
 ・コース案内を見ている限り、秋からの負荷がとんでもなく高くなりそうなので、夏までの間に理科、社会で終わらせる事の出来るものは終わらせておき、算数も前半は復習的なものが多いので問題演習量をこなすことで後半に備えるというところでしょうか。
 ・子供の精神的な成長、モチベーションも高まる事を期待しつつ、5年生1年間脱落しないように頑張ってもらいたいものです。まあ、夏まではそこまで激しくないような気もしますが。。。中だるみしないようにちゃんと理解度を確認していきたいと思います。