国語の勉強でやったことその3です。
以前、国語の読解力教科と、漢字と語彙についてかきましたが、今回は文法力についてです。
国語読解力強化本
我が子は、小3からSapixにいっていたのですが、その割には国語の読解ができず選択問題もまだ小4の悩ましい選択肢のないときから結構間違えていましたし、記述の問題に至っては授業ではインタラクティブにやっているので正解に近づいているようでしたが、テストになると読み返して日本語として意味が通らないというひどい有様で、偏差値も45-50前後をうろうろしているような有様でした。
他方で本とかは割と読むのは嫌いでないタイプで児童向けの本は学校の図書館などで借りてきて読んでいました。
個人的には、大人向けの本とか、文庫本とか読めばいいのにと思うのですが、そこは趣向があると思い強制はしていません。
読解、特に記述について日本語が怪しかったのでそもそも日本語のルールそのものからやり直した方がいいのではないかと思いました。英語だと、中学文法、高校文法で英文法をかなりしっかりやって英語の品詞、文法構造をやりますが、現代日本語の場合は、いわゆる口語文法を学校できちんと習う事があるかというと、自分の記憶ではおなざりな感じでやるくらいだと思います。高校で古文読解のために古文の文法と漢文についてはがっちりとやった記憶があります。
こう振り返ってみると、日本語の口語文法のルールが分かっていないのに記述したり、説明文の論理構造を理解するのは、表層的にやることは可能であっても一度ちゃんとやらないといけないのではないかと思いました。
サピックスの授業でも毎回文法事項については単元を分けてやりますが、B授業に重きが置かれている事と、全体文法事項のストーリーが見えにくいカリキュラムになっています。これは、国語に限らず、全教科予習なしで当日にテキスト渡されて知らないことを学ぶワクワク感を重視するサピックスの方針としては正しく、日々これ乱取稽古という、できる生徒にターゲットを合わせているスタイルとなっています。
他方、基礎が怪しい場合にはそのところは何か補助教材で補う必要が出てくる訳です。国語の読解の本を読みあさっていると、英文法のようにがちっとした文法を理解しなくても、1)主語と述語、2)指示語、3)接続詞、側かって後は段落の構造が分析できれば文法事項としては良さそうであるという事が分かりました。
そこで、出口の小学校レベル別問題集(理論編)を読んでいるうちに、この出口氏がいろいろ日本語の論理力教科のための教材を出している事を知りました。
いくつか本屋で物色して、結果的に以下のシリーズをやる事にしました。
シリーズは6冊あります。
詳しくはアマゾンの書評などを研究してもらえばいいかと思いますが、基礎国語力(上)(下)ではいわゆる口語日本語の基礎である主語と述語の関係、接続詞、指示語の抜き出し、形容詞や副詞の懸かり方(英語の構文分析みたいなもの)を格調高い文学作品を題材に練習します。内容は読み物としても軽いタッチで、スモールステップなのでサクサクと進める事が出来ます。小4もこの時期なら1冊1週間もかからないのではないでしょうか。
その後の基礎読解力(上)、(下)は、小説や物語の読解問題とそれに必要な文法問題となっています。入試問題と比べるとかなり分析的に細かく設問が分かれており、日本語の構造が分かるような設問になっています。
今、4冊目がもうじき終わるところですが、中学受験にはここまででよく、実戦読解力(上)、(下)は高校受験、大学受験向けとなっているそうなのでやれそうだったらやってみようかと思います。特に(下)は詩が題材だそうです。
この効果は、これだけではなく他の読解と相まってですが、効果があり特に記述の日本語がまともになりました。また、接続詞や文章のつながり方の分析についても前よりはまともになったと思います。
設問がかなり細かなステップで分かれているので、日本語力の底上げには有効だと思います。
国語の場合は一旦出来るようになると出来なくなる事はなくなると思いますし、日本語を正しく読む能力は、国語のみならず算数の文章題、理科、社会においても大切な上に今後の学生生活、社会人においても日本でクラス以上は正確な日本語を理解し、書くことは必要不可欠なので一度こうした品詞分解までおりた上で日本語の文を正しく理解するトレーニングも時間のあるときにやるのがいいと思います。
このあたり、学校の国語はいったい何をする時間なんだろう?とそもそもの疑問が生まれますがそこは言っても仕方のない話として子供には頑張ってもらう事とします。
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