効率について

中学受験のゴールの続きです。

発射台 + (能力) × (時間) × (効率) の効率についてです。

勉強の効率については、方法論的な部分と精神論的な部分があると思います。

まず、精神論的な部分で大切なのは集中力、目的意識だと思います。

集中力
 集中して勉強できるにこした事はありません。集中できない場合にどう集中するか、というのはまた別の方法論がありますが、例えば、気が散らないように気が散るものをなくす、やる範囲を達成感を感じられるように細かく分ける、簡単な作業から入る、などがあります。また時間を図って締め切り効果による集中度を高める、のも効果があると思います。

目的意識
 モチベーションもここに入るかもしれません。中長期的に何のために勉強をしているのか、そのモチベーションを保つために志望校や将来について強い動機付けを持つ事は大切です。
 もう一つ、違う側面で大事だと思うのは、勉強している内容について、これはどのような観点で何の目的からやっているのか、この問題は何のために解いているのか、という非常にミクロな毎日の勉強の中でそのやっていることの意味を理解して取り組む事が非常に大切だと考えています。
 計算問題にしても、ただ漫然と問題を解くのではなく、例えば筆算において桁をそろえてミスをしないようにする、だとか、概数でおおよその答えを予想してから計算する、などのテーマを明確にしてから取り組むのとでは習熟度合いが変わってきます。
 スポーツもそうですが、今練習している事の意味を自分で認識しているか否かで同じ時間をかけたときの習熟度が変わってきます。
 このため、子供が勉強している際や問題を解く際に、「ここでは何をするのか、何をマスターするのが目的なのか」などの意味付けを与えて明確にしておく事が漫然と勉強をする事を避ける上で大切です。

方法論の要素は、いろいろあるかと思いますが、勉強の種類の明確化、作業効率の追求、単元の細分化、繰り返しの頻度、時間の掛け方、あたりでしょうか。こちらは余り整理できていない気がしますが。

「勉強の種類の明確化」とは、1)概念理解、2)暗記、3)概念の適用、4)定着、なのかに応じてやる事が違うということです。
 1)は、何より新しい事を理解する事が大切です。しかし、これは授業を聞いても、参考書を読んでも分からない事があります。色々原因はあるかもしれませんが、一つには説明の仕方が自分には合っていないという事があり得ます。このため分からないからといってそのままにするのではなく、違う参考書を見てみる、知っている人に聞いてみる、など他の説明の仕方を求めてみるのも一案です。特に算数や理科は、説明の仕方が違うだけですっきりと分かる事がありますので、色々考えても分からないときは、説明の仕方が悪いと考えるのありです。また、時間が経つと自然に分かることもあります。

 2)暗記は、理解した概念を覚える事ですが、算数や理科の化学、物理分野の場合は暗記という要素よりも1)の理解が大切ですが、漢字、ことわざ、社会、生物、地学分野は基本的に暗記の要素が高くなります。
 普通は一度で覚える事が出来ないと思いますので何度も繰り返して知識の定着を図る必要があります。この場合は、何も机に座ってやる必要はなくソファーで寝転びながらだろうが、電車の中だろうが、人に迷惑をかけないで出来ます。隙間時間で出来るのが暗記なので、時間の使い方は工夫できると思います。

 3)概念の適用、4)の典型は問題演習とノートのまとめになろうかと思います。問題演習については、理解した事をどう適用するか、という事ですので机に座って解いたり、授業での演習になるかと思います。
 ここでは、分かっている事、分かっていない事をはっきりさせる事が大切です。問題が解けない場合に、1)知識が足りなかった、2)知識はあるが、その応用のされ方が分からなかった、あたりの何が出来なくて自分が出来なかったのかを明確にしておく必要があります。
 独力で簡単にできる、全く出来ない、という問題は基本的にあまり問題演習をする価値はありません、解く事が出来たけど、自信がない、解けなかったけど解答やヒントがあればできた、ちょっと間違えた、というのがマスターすべき問題であり、こうした問題が何故出来なかったのかを分析して理由を明確にしておくのが大切です。

 これをどう自分の頭に入れるかは、いろいろなやり方があります。1)頭で覚えてしまう、2)ノートにまとめる、3)問題に書き込んでしまう、などがあります。
 綺麗なノートを作って体系的に整理する事のもいいですが、一番大切な事はそれが自分の頭の中に整理された形で入っている事です。少なくとも我が子の場合は、字が汚いのできれいなまとめノートは期待できません。

 例えば、算数の問題では解けなかった問題だけをコピーして横に自分でヒントを書いておく、とか位でいいかもしれません。社会の場合は、問題そのものに解答を書き込んでしまった方が問題と解答が分かれているよりも暗記しやすいかもしれません。この辺りは人それぞれなので子供の特性に応じて臨機応変に対応するのがいいかと思います。
 なお、「書く」という作業は、頭が整理される点と知識が体系化されるという点で効果は大きいのですが、その反面、時間がかかるので、時間との見合いで、「まとめる」必要があるのか、教材等でまとまったものを覚えればいいのか、は判断が必要です。
 社会や理科は、中学受験で必要とされる知識セットは決まっているのでそれをどう効率よく覚えるか、というだけの問題なので、覚えてしまえば後は同じです。。。。テクニカルタームについては漢字で書けないといけないので漢字を書かせる事も必要ですが、そのためだけに書く事を必須としなくてもいいように思います。
 分かっている事もノートに書かないと全体の整合性が取れない、等の形式美を求めない方が良いと思います。理科などもある程度は記憶していると思いますので、分類上面倒なところだけ表にまとめるとか、して整理ために整理することは辞めた方がいいでしょう。特に女の子や几帳面な人はこれに陥りやすいと思います。

 定着については、反復頻度や何を繰り返すのか、ということになりますが、あやふやなところをなくしていく事が大切な点なので、この反復頻度とどれくらいのレベルの内容をやるのか、は適宜調整する必要があります。
Sapixの場合はスパイラル方式で螺旋階段を登るように復習しながらレベルをあげていく形式になっているので、これについていけばいいですが、細かい社会の知識などは忘れないように反復回数を増やすなど定着を図った方が効率が良いでしょう。

この辺り、結構子供の性格、向き不向きがあると思うので試行錯誤が必要かと思いますが、やっている事を明確にする、勉強の種類を考えてやり方を変える、時間効率を上げる、点については留意した方がいいと思います。

 

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