振り返り ー算数

中学受験を通じてよく言われていますが、算数が得意かどうかは大きいと思いました。
我が子は足を引っ張るものではなかったですが、突き抜けるほどでもなかったように思います。

たいていどの学校の合格者平均と受験者平均を見ても合格者と受験者平均の差が一番大きいのは算数になっています。他の教科が数点程度の差でしかないところ、算数だけは10点近く差がつく事がままあります。

今回子供の中学受験を通じて改めて思いましたが、最後は算数で志望校を受ける子供であれば取りきる問題をちゃんと取りきる事ができるか、ということが一番大きいと思いました。入試ではマンスリーの用に広い層が受けている訳ではなく自分とほぼ同質の受験者層なので、取れる問題を取りきる事が大切でイージーミスをした瞬間に算数で終了となります。

入試本番はずば抜けて算数が得意な子供でなければほぼ満点とはいきません。学校にもよりますがだいたい65−70%程度取れば合格できる水準だと思います。もちろん学校によっては8−9割の得点でスピード重視のところもありそれは学校の入試のタイプによりけりだと思います。

算数については残念ながら出来る子供は特にたいした努力をしなくても問題が解けてしまうという素質や素養の差が大きい部分があります。正直算数出来る子供の場合、算数にそれほど時間をかけなくてもいいのでその他の科目に時間を回す事が出来るためにそれだけ合格を確実にする事が出来ます。

というと身も蓋もないので、では自分の子供が普通の場合はどうすればいいかを考えます。最終的には入試で合格者平均を程度を目指す事になる訳ですが、それに必要なスキルとしては、計算をはじめとする処理力、典型的な問題を取りきる力、難問をある程度こなして合格に必要な点数を取りきる力、問題の見極め力、当たりになろうかと思います。

大学受験と異なり、中学受験の場合は時間あたりの問題数が多く初見の問題をじっくり解くという時間はありません。初見の問題はそれまでに解いた事のある類題を頭の中で高速検索して試行錯誤で手を動かして解法の糸口を見つける、手の着けられるところを手を付けて後は捨てる、というような見極めが大切かと思います。

それぞれのスキルについて

1)計算をはじめとする処理力 短時間で四則演算をはじめとするいわゆる1行問題を完璧にこなす能力となりますが、これは基礎トレやデイリーチェックの1番で処理能力がどれだけのレベルにあるかが分かると思います。低学年で公文などで計算ドリルをガシガシやっていると楽なのかもしれませんが、Sapixでも基礎トレなどでそれなりの演習量があると思います。6年になると算数の小テストで一定の計算、処理能力が維持できるかと思います。

2)典型問題を取りきる能力 こちらは4年から6年の通常のテキスト、デイリーサピックスと冊子の問題で毎週毎のテーマの問題の完成度を高めるという事が重要だと思います。人によってはしつこいくらいの問題があってここまでやらなくてもいいという人もいれば、コピーをとって2度、3度と繰り返さないと定着しない人もいるかと思います。5年まではテーマ毎なのでその間に一つずつ論点をつぶしていて典型題のマスターをするのが良いと思います。6年になると乱取り稽古となり夏あたりでは相当ハードな演習となりますが、これを乗り越えれば入試偏差値50−55くらいまでの問題は普通に出来てしまうと思います。

3)難問演習 これは1)2)の土台が出来ていれば土特、夏の有名中、秋以降のSS、過去問演習で十分なトレーニングを積む事が出来ると思います。思考力系が足りないと思う場合には中学への算数の日々の演習や傾向の似ている学校の過去問で補充するといいかと思います。

マンスリーの目安

算数が不得意な場合 基礎トレ、基礎力定着テストが完璧にできるようして1−4の問題で90点の内どこまでとれるかを目指す、計算ミス、処理ミスを減らす。

算数が普通の場合 1−4で数問ミス、5−7で半分程度で110点をゴールに目指す。(これで偏差値60程度でしょうか。)

算数が得意な場合 120点、偏差値63-65 Overを目指す。

出来ない場合の対応

1)図表や式が正しく掛けているか
2)計算処理が正しく身に付いているか(計算を手際よくやる方法が身に付いているか)
3)字や式を書くときの型が身に付いているか
4)処理スピード
5)高度な問題の場合のパターン認識

あたりではないでしょうか。

我が子の総括

  • 6年の春までは簡単な問題のミスが多かった。典型問題をコピーをとって何回も解き直しをしていましたが、それでもミスがなくならなかった。秋以降、簡単な問題の取りこぼしがなくなって成績が安定してきましたが、精神年齢があがったのと、一定の演習量をこなした事で処理速度が身に付いたのだと思います。演習量は人によって違うと思いますが、我が子の場合、相当な量が目に見える成果には必要だったというのが所感です。

  • マンスリーは1−4での失点が多く算数でなかなか高い点数がでませんでした。ひどく悪い事もありませんでした。そのため、難度の高い問題でトレーニングした方がいいかと思い、中堅男子校の過去問や日々の演習、ステップアップ演習などを5年時のかなり早い時期からやっていました。それはそれで入試問題のパターンを知る効果はあり、最後の入試の際に本人の自信につながったように思います。(5年時からできていたので本番で出来ないわけがないという自信)

  • 最後まで数字、式を丁寧に書く事が出来ず、速さの問題等の条件整理が図表も含めてぐちゃぐちゃでした。この辺りがカチッと一定のフォーマットで型にはまった形で機械的に解けないといけない事を4年時から何度もしつこくいいましたが、結局スピード重視になると常にないがしろにされていました。算数は数字と式を同じ大きさで一定の間隔で綺麗に書く事が極めて大切だと思いますので、4、5年の方は口うるさく指導した方がいいかと思います。

  • 解法パターンの習得については、人によって違いがあるかと思いますが、通常授業、家で復習、さらにもう1回と3回ほどやればパターンとしては身に付くように思います。また翌週、翌々週の基礎力定着テストで同じ問題がフォローされますので3週間で定着し、1ヶ月後のマンスリー、3ヶ月後の組分けで出てくるので5年生までは毎回のカリキュラム、試験対策をかっちりとこなす、という事でいいかと思います。我が子の場合は解き方分かっているものの、「カッチリ」と出来ていなかったように思います。理解している、ある程度問題が解けるのと、試験の制限時間のある中でちゃんと点数が取れるのは違うので、そのギャップを埋めるための演習が毎回不足していたように思います。その差が積み重なって算数の強靭な足腰が足りなかった、結果になったのかと。

  • 結局膨大なトレーニングを積みましたが、突き抜けるところまで行かず、算数は受験者平均を越える程度までは仕上がったはずなのですが、最後は典型題で絶対ミスをしないというところで完成度の差が出たように思います。

  • 苦手分野の把握 算数の分野毎に苦手な分野がある場合はその点をつぶした方がいいですが、計算力が弱い、式や図をちゃんと書かない、手を動かさない、字が雑、見直しの方法論がない、等出来ない理由はいろいろあるのでどこに課題を抱えているのかの見極めは大切です。トレーニング不足ありうるのでこの辺りは子供を見つつ適宜調整という事になるかと思います。

算数についてはなかなか結果は見えないですが自宅学習時間の半分位を掛けてひたすら反復繰り返しをして刷り込むようにトレーニングをして基礎体力をつけ、処理能力をあげておく事が大切かと思います。我が子は解法パターンの習得に走りました。これは戦略的には失敗ではなかったと思いますが、万人向けでないと思いますし、歩留まりも悪かったです。もう少し処理能力が高ければ楽だったように思います。

過去リアルタイムに色々書いていますが、算数は相当いろんな事をした割には歩留まりが悪かったように思います。性格起因の様にも思いますが、ひとつひとつ丁寧に仕上げる事が出来ないのが一番の理由かと思っています。

以上ご参考になれば

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